官民による若手研究者発掘支援事業(若サポ)
2026年度(第9回) 傾向と対策ガイド
制度の概要・位置づけ
若手研究者と企業をつなぐNEDO独自のエコシステム型支援
「官民による若手研究者発掘支援事業」(略称:若サポ)は、目的志向型の創造的な基礎・応用研究を行う大学等の若手研究者を発掘し、企業との産学連携体制での研究開発を支援する事業である。2020年度に開始し、2026年度で第9回公募を迎える。
他の主要ファンディングとの最大の違いは、「マッチングサポートフェーズ→共同研究フェーズ」という段階的エコシステムを持つ点にある。まず企業とのマッチングを支援し(マッチングサポートフェーズ)、その後に共同研究助成(共同研究フェーズ)へ移行する設計であり、研究者が企業との接点を持っていなくても応募可能なのが特徴だ。JSTのさきがけ・CRESTが基礎研究の独立性を重視するのに対し、若サポは産業応用・実用化への意欲と企業との接点を重視する。
2026年度(第9回)では、従来の「共同研究組成型」(マッチングサポート・共同研究・博士課程派遣型の3フェーズ)に加え、「契約学科型」が新設された。これは大学が産学連携による学位プログラム(契約学科)を設置・運営することを条件に、最大600百万円(NEDO負担)/6年度の大規模支援を提供する全く新しいスキームである。
採択率に関する注意
採択率はNEDOが公式に公表している指標ではない。本記事に記載の採択率は、公式に公表された応募件数・採択件数から算出した参考値である。採択率の推測に基づく応募判断は行わないことを推奨する。
過去の採択実績(参考)
| 公募回(年度) | マッチングサポート | 共同研究フェーズ | 博士課程派遣型 |
|---|---|---|---|
| 第5回(2023年度) | 31件/212件応募 | 7件/17件応募 | ー |
| 第6回(2024年度) | 26件/165件応募 | 17件/27件応募 | ー |
| 第7回(2024年度・追加) | 対象外 | 3件/3件応募 | 3件/3件応募 |
| 第8回(2025年度) | 46件/172件応募 | 7件/21件応募 | 0件/2件応募 |
出典:各回採択結果ページ(NEDO公式)。採択率は参考値。第7回は年度途中の追加公募(共同研究フェーズ・博士課程派遣型のみ対象)。
年次変化の比較表
2025年度(第8回)→ 2026年度(第9回)の変更点
最重要変化 3点
- 【新設】契約学科型:最大NEDO600百万円・6年度の大規模スキームが初登場
- 【変更】加点条件:J-PEAKS加点が廃止され、金融機関からの関心文書提出による加点に変更
- 【変更】問い合わせ先:フェーズ別3アドレスから共通1アドレスに統合
| 項目 | 区分 | 2025年度(第8回) | 2026年度(第9回) |
|---|---|---|---|
| 契約学科型(新タイプ) | NEW | (なし) | 大学が産学連携による学位プログラム(契約学科)を設置・運営する条件でNEDO最大600百万円を補助。補助率2/3。最大6年度(2026〜2031年度)。 |
| 事業の区分名 | NEW | (区分名なし) | 従来の3フェーズを「共同研究組成型」と命名 |
| 加点条件(共同研究組成型) | 変更 | ①地方課題+地方大・地域企業、②地方課題+自治体推薦レター、③J-PEAKS採択大学(①の場合)の3パターン | ①地方課題+地方大・地域企業+自治体推薦レター、②地方課題+金融機関からの関心文書の2パターン(いずれか1つのみ加点)。J-PEAKS加点は廃止。 |
| 問い合わせ先 | 変更 | フェーズ別3アドレス(-ma/-ky/-dr) | 共通1アドレスに統合(wakate-contact@nedo.go.jp) |
| 補助対象費用の記載(共同研究フェーズ) | 変更 | 「研究開発事業費総額60百万円以内/年」 | 「補助対象費用上限60百万円以内/年(間接経費含む)」と明記 |
| 採択通知スケジュール(共同研究組成型) | 変更 | 2025年8月中旬(採択決定・通知) | 採択審査委員会:7月下旬予定 → 採択結果公表:8月中旬予定 |
| 補助金額・補助率(共同研究組成型) | 継続 | マッチング:定額・10百万円以内/2年(最大20百万円)、共同研究:1/2補助・NEDO30百万円以内/年、博士課程派遣型:1/2補助・NEDO5百万円以内/年(変化なし) | |
| 年齢要件 | 継続 | 主任研究者:博士号取得者かつ4月1日時点45歳未満(特例50歳未満)(変化なし) | |
| 応募方法 | 継続 | e-Rad経由のみ(郵送・FAX・メール不可)(変化なし) | |
| 審査基準(共同研究組成型) | 継続 | 事業性審査・技術審査・助成事業者要件の3項目(変化なし) | |
| 対象外分野 | 継続 | 医薬・創薬分野(PMDA審査前提)、医療機器分野(同)、原子力技術(変化なし) | |
事業タイプ・構造の詳細
2026年度:共同研究組成型(3フェーズ)+ 契約学科型(新設)
I. 共同研究組成型(従来型・3フェーズ)
若手研究者個人が主任研究者として応募するタイプ。マッチングサポート→共同研究へのフェーズ移行が想定されている。
(企業人材博士課程派遣型)
II. 契約学科型(2026年度新設)
大学が産業界との共同研究だけでなく、学位プログラム(契約学科)の設置・運営まで行うことを条件に、大規模・長期の支援を受けるタイプ。個人研究者ではなく大学(機関)として申請する点が共同研究組成型と根本的に異なる。
「契約学科」とは
産業界と大学が協力して設置・運営する学位授与を行う教育プログラム。産業界が資金・人的資源を提供し、大学が学部・研究科・コース等の組織と専任教員を配置する。産学共同研究への学生参画・企業インターンシップ・社員の教員兼務等により教育内容を充実させる。産業界からの資金提供のみで運営し、大学の他の教育プログラムとは独立していることが求められる。
契約学科型の詳細解説
2026年度初回公募:高難度・大規模スキームの全要件
契約学科型は初回公募。過年度比較データなし。
契約学科型は2026年度が初回公募のため、採択実績・採択傾向のデータは存在しない。審査基準は公募要領に記載の7項目(下記)を参照のこと。
応募資格(主任研究者・機関)
応募できるのは大学等(学校教育法第1条に規定する大学・高等専門学校)のみ。企業は補助対象事業者になれない。主任研究者は以下をすべて満たすこと:
- 日本国内の大学等に在籍する研究者(国籍不問)
- 交付決定までに、補助金交付先となる大学等と守秘義務を含む雇用契約を締結していること
- 補助期間中は日本国内に居住し従事できること
- 提案時点で産業界と産学連携の検討がされており、交付決定後すぐに着手できること
- 所属機関の産学連携部門等と連携できる体制を構築できること
さらに機関として:交付決定までに産学連携計画書を策定し、2028年4月までに契約学科を設置できる体制を有することが要件となる。
審査基準7項目(契約学科型)
| 審査項目 | 主な評価観点 |
|---|---|
| ① 事業の適合性 | 大学と産業界の中長期連携の可能性。研究開発にとどまらず若手研究者の創出・育成につながる環境整備まで含めた取組か。 |
| ② 研究開発の優位性 | 解決課題の明確性。研究内容の新規性・優位性・特色。社会実装に向けたスケジュールの妥当性。 |
| ③ 計画の妥当性 | 大学のこれまでの実績に照らし提案が実現可能か。成果目標に対する大学の貢献可能性。 |
| ④ 実用化計画 | 企業等との役割分担。研究成果が製品・サービスとして具体化されているか。 |
| ⑤ 実施体制・能力 | 研究者・支援人員・施設設備の充足。補助期間終了後も産業界との連携継続計画があるか。 |
| ⑥ 提案の経済性 | 必要最低限の経費計上か。企業等からの研究資源提供(共同研究費・現物寄附等)との組み合わせ計画。 |
| ⑦ 契約学科の設置・運営 | 10年以上継続して設置・運営できる安定的な計画か。産学連携のカリキュラムが制定されているか。産業界から適切なリソース(社員派遣・奨学金・現物寄附等)が提供・活用されているか。研究開発計画と契約学科計画が関連しているか。 |
加点要件(契約学科型)
地方・地域人材育成への加点(全体の1割未満)
地方・地域が有する産業上の強みの高度化および活性化に資する教育カリキュラムを制定し、かつ当該カリキュラムによって「地域に根差しつつもグローバルに活躍できる人材育成」を行う場合に加点対象となる。
産学連携計画書(様式第20)について
応募時の提出は任意だが、採択された場合は交付決定までに必ず提出する必要がある。企業等1社以上との産学連携を実施する内容を記載した書類で、大学と産学連携先が共同で作成する。早い段階で産業界との合意形成を進めておくことが採択後のスムーズな手続きに不可欠。
審査スケジュール
2026年度(第9回)—— 共同研究組成型・契約学科型の2ルート
共同研究組成型(マッチングサポート・共同研究・博士課程派遣型)
契約学科型(審査スケジュールが異なる)
審査・評価基準
公式基準(公募要領より)+ 採択実績から読み取れる傾向
公式の審査観点(共同研究組成型)
以下の3区分で審査が行われる。審査は非公開で行われ、審査経過に関する問い合わせには応じない。
| 審査区分 | 評価観点 |
|---|---|
| ① 事業性審査 |
(a) 研究開発成果が産業に応用される可能性 (b) 研究開発を通じた人材の流動化・高度化等による産業人材育成の可能性 |
| ② 技術審査 |
(a) 基となる研究開発実績等 (b) 研究開発テーマの優位性(革新性・独創性・有効性など) (c) 研究開発計画の妥当性 |
| ③ 助成事業者要件 |
(a) 事業実施に必要な設備の保有 (b) 経営基盤 (c) 管理体制 |
加点対象(共同研究組成型)
①②のいずれか1つのみ加点(重複加点なし):
| 加点パターン | 要件 |
|---|---|
| ① 地方課題+自治体推薦 | 「地方・地域の課題」をテーマにした提案で、当該地方・地域の大学等または企業等との研究開発であること、かつ課題を抱える自治体の担当部局長名による推薦レターがあること。 |
| ② 地方課題+金融機関(2026年度より) | 地方・地域課題をテーマにした提案書に対し、金融機関(都市銀行・地方銀行・第二地方銀行・信用金庫・信用組合等)から将来的な実用化に向けて関心がある旨の文書を提出すること。 |
※2025年度まであったJ-PEAKS(地域中核・特色ある研究大学強化促進事業)採択大学への加点は2026年度から廃止。
採択実績から読み取れる傾向
採択テーマの詳細について
採択テーマ一覧は若手研究者産学連携プラットフォーム(wakasapo.nedo.go.jp/seeds/)で検索閲覧可能(300件以上)。本記事作成時点での傾向は以下のとおり。
第5〜8回の採択実績から読み取れる傾向を以下に示す:
- 共同研究フェーズは応募時点で企業との共同研究合意が実質的に進んでいることが採択の必要条件。企業側の同額以上の出資が伴うため、企業が本気で取り組む意思を持った提案が評価される。
- マッチングサポートフェーズの採択率は第5回以降14〜27%程度で推移しており、競争は激しい。一方で「企業との共同研究を真剣に目指している若手研究者」が対象なので、研究の実用化ポテンシャルと産業への応用可能性を明確に示せることが重要。
- 対象分野は幅広い(AI・ロボティクス・IoT・素材・バイオ・航空宇宙等)が、「産業応用への道筋が描けるか」が一貫して問われている。純粋基礎研究を志向しているように見える提案は敬遠される傾向がある。
- 博士課程派遣型は2025年度(第8回)の初公募で採択ゼロ(応募2件)。制度の認知度・企業側の準備不足と推察される。第9回では認知度が上がる可能性がある。
落とし穴と対策
申請前に必ず確認すべき要注意ポイント(10項目)
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★【2026年度新設】「契約学科型」と「共同研究組成型」は別の公募2026年度より事業が「共同研究組成型」と「契約学科型」の2タイプに分かれた。それぞれe-Rad上の公募件名が異なり、提案書の様式・審査基準も全く異なる。個人研究者が従来通り応募する場合は「共同研究組成型」を選ぶこと。「契約学科型」は大学機関として申請するスキームであり、個人研究者が単独で応募するものではない。対策:応募前にe-Rad上の公募区分を必ず確認し、誤ったタイプに申請しないよう注意する。迷った場合はNEDOに問い合わせること(wakate-contact@nedo.go.jp、受付は4月27日まで)。
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1e-Radの機関承認が間に合わないe-Radへの所属機関登録・研究者登録には2週間以上かかる場合がある。締切当日に提案書を完成させても、機関承認が未完了では提出できない。特に初めてe-Radを使用する研究者は注意が必要。対策:公募開始直後(3月31日)にe-Rad登録状況を確認し、未登録の場合は直ちに手続きを開始する。機関の産学連携部門・URA等に相談して早期の機関承認を確保する。
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2「45歳未満」要件を誤解する年齢要件は「2026年4月1日時点で45歳未満」(博士号取得者であること。出産・育児・介護の特例で50歳未満まで緩和可)。共同研究組成型の主任研究者はこれを満たさなければならない。一方、登録研究員も45歳未満が要件。企業人材博士課程派遣型は博士号不要だが45歳未満は必要。対策:自分の年齢要件該当可否を確認する。育児・介護等の特例適用を検討している場合は、要件を公募要領で詳細確認のうえ証明書類の準備も検討する。
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3過去に採択を受けた研究者が再応募できないケースマッチングサポートフェーズは「原則として2026年4月1日までに、本事業の共同研究フェーズ・マッチングサポートフェーズのいずれかで主任研究者として補助金の交付を受けていないこと」が要件。過去に若サポで採択を受けた研究者は原則として再応募不可。また、NEDO先導研究プログラムで企業との共同研究等が成立した業務管理者も対象外。対策:過去の若サポ参加履歴を確認する。前回採択を受けてマッチングサポートを修了した場合でも、共同研究フェーズへの応募可否は個別に確認が必要。
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4共同研究フェーズで企業からの共同研究費の同額以上負担を見落とす共同研究フェーズのNEDO補助金は「企業から大学等へ支払われる共同研究等費と同額以下」かつ「30百万円以内/年」という二重の上限がある。企業がわずか5百万円しか出さない場合、NEDOからも5百万円しか受け取れない。企業の出資コミットが実質的に補助金規模を決定する。対策:企業との共同研究等費の金額を事前に十分協議する。NEDOから30百万円/年を受け取るには、企業も30百万円/年以上の共同研究費を大学等に支払う必要がある(合計60百万円/年)。
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5対象外分野(医薬・創薬・医療機器)への誤った応募「医薬・創薬分野、医療機器分野でのPMDA審査・承認を前提とした実用化に事業目的を限定した研究開発」は対象外。ライフサイエンス・バイオは対象分野だが、薬事規制下の医薬品・医療機器開発が主目的の場合は不採択になる。対策:ライフサイエンス・バイオ系の提案の場合、医薬・医療機器分野に限定されないことを明確に示す。研究の主目的が「産業技術の応用」である旨を提案書に明記する。
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6スタートアップとの共同研究での除外条件を見落とす研究者自身が立ち上げたスタートアップとの共同研究も対象だが、「主任研究者がそのスタートアップのCEO・CTO・大株主等に該当する場合は対象外」という例外がある。また、「ベンチャーキャピタルとの共同研究等は対象外」とも明記されている。対策:自分が設立・関与するスタートアップとの共同研究を予定している場合、自身の役職・持株比率を公募要領の除外要件と照合する。不明な場合はNEDOに問い合わせる。
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7企業人材博士課程派遣型で「入学時期」の要件を見落とす企業人材博士課程派遣型の主任研究者は「2026年4月から2026年10月までの間に大学等の博士(後期)課程に入学すること(予定含む)」が条件。公募締切(5月11日)の時点ではまだ入学前の場合も多いが、この期間外の入学予定では応募資格がない。また、入学先は共同研究フェーズで補助事業を実施する大学等の博士課程でなければならない。対策:博士課程入学の予定時期を確認し、2026年4〜10月の範囲内であることを確認する。入学予定の大学が共同研究フェーズの採択先(予定)と一致しているかも確認する。
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8「不合理な重複・過度の集中」による不採択他の公的研究費との不合理な重複(同一研究が複数の事業で採択される状態)や、特定研究者への過度な資金集中が認められる場合は不採択または減額となる。提案書には「その他の研究費の応募・受入状況」(添付資料2)の提出が必須。対策:現在受給中または申請中の公的研究費をすべて正確にリスト化して提出する。若サポで提案する研究と他の研究費で実施中の研究との相違点(研究期間・内容・予算の分担等)を明確にしておく。
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★【2026年度変更】J-PEAKS加点が廃止——加点目的の応募計画変更に注意2025年度まであったJ-PEAKS(地域中核・特色ある研究大学強化促進事業)採択大学に所属する場合の加点が2026年度から廃止された。J-PEAKS採択大学に所属しているからといって自動的に加点を期待できない。2026年度の加点は「地方課題テーマ+自治体推薦レター」または「地方課題テーマ+金融機関関心文書」に限られる。対策:加点を狙う場合は、2026年度の実際の加点要件(自治体推薦レターまたは金融機関関心文書)に沿って準備する。地方課題テーマでなければ加点対象にならないことも確認する。
応募チェックリスト
公募前〜提出時の4段階チェック+提出書類一覧
【公募前】応募資格の確認
- 年齢要件:2026年4月1日時点で45歳未満(博士号取得者)であるか確認(特例:育児等は50歳未満)
- 所属機関:日本国内の大学等(大学・高専・国立研究開発法人等)に在籍しているか確認
- 過去の採択:若サポで過去に主任研究者として補助を受けていないか確認(マッチングサポート応募の場合)
- 対象分野:医薬・創薬・医療機器(PMDA審査前提)・原子力技術に限定した研究でないか確認
- 企業:共同研究フェーズ応募の場合、企業との共同研究検討が進んでいるか確認
- タイプ選択:「共同研究組成型」か「契約学科型」か、どちらに応募するか確認
【公募直後】準備作業
- e-Rad登録状況を確認。未登録の場合は直ちに研究者・機関登録を開始(2週間以上かかる場合あり)
- 説明会に参加登録する(共同研究組成型:4月9日・16日・24日、契約学科型:4月8日・15日)
- 公募要領・様式を一式ダウンロードする
- 所属機関の産学連携部門・URAに応募意向を伝え、機関内の手続きを確認する
- 共同研究フェーズ:企業との合意書締結に向けた協議を加速する
【書類作成】提案書作成時の確認
- 提案書を定められた様式(Word/Excel)で作成し、フォーマットを変更していないか確認
- 提案書資料一式(様式+添付資料)を1つのPDFにまとめているか確認
- ファイル名が指定の命名規則に従っているか確認(例:【第9回公募共同研究フェーズ_提案書資料一式_所属機関_氏名】)
- 「その他の研究費の応募・受入状況」(添付資料2)に漏れがないか確認
- 「利害関係の確認」(添付資料3)に関連する審査委員の氏名等を記載しているか確認
- 加点を狙う場合:地方課題テーマ+自治体推薦レター or 金融機関関心文書を準備しているか確認
- 不明点はNEDOに問い合わせる(wakate-contact@nedo.go.jp、受付期限:4月27日17時まで)
【提出時】最終確認
- 提出期限(5月11日正午)の少なくとも前日までにe-Rad上で提出を完了させる
- 機関承認が完了しているか確認(機関担当者に事前連絡・依頼)
- e-Rad上の公募件名が正しい(「官民による若手研究者発掘支援事業(第9回)」の該当フェーズ)か確認
提出書類一覧(共同研究組成型)
| 書類名 | 様式番号 | 形式 | 必要度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 提案書【マッチングサポートフェーズ】 | 様式1-1 | Word | 必須 | マッチングSP応募者のみ |
| 研究開発予算及び添付資料一式【マッチングSP】 | 様式1-2 | Excel | 必須 | 添付資料1〜3を含む |
| 提案書【共同研究フェーズ】 | 様式2-1 | Word | 必須 | 共同研究フェーズ応募者のみ |
| 研究開発予算及び添付資料一式【共同研究】 | 様式2-2 | Excel | 必須 | 添付資料1〜3を含む |
| 提案書【企業人材博士課程派遣型】 | 様式3-1 | Word | 必須 | 博士課程派遣型応募者のみ |
| 研究開発予算及び添付資料一式【博士課程派遣型】 | 様式3-2 | Excel | 必須 | 添付資料1〜7を含む(財務諸表等も必要) |
| └ 添付資料1:主任研究者研究経歴書 | — | Excel内 | 必須 | 全フェーズ共通 |
| └ 添付資料2:その他の研究費の応募・受入状況 | — | Excel内 | 必須 | 全フェーズ共通 |
| └ 添付資料3:利害関係の確認について | — | Excel内 | 必須 | 全フェーズ共通 |
| └ 添付資料4:博士課程入学に関する確認書 | — | Excel内 | 必須 | 博士課程派遣型のみ |
| └ 添付資料5:企業情報 | — | Excel内 | 必須 | 博士課程派遣型のみ |
| └ 添付資料6:WLB等推進企業認定状況 | — | Excel内 | 必須 | 博士課程派遣型のみ |
| └ 添付資料7:賃金引上げ表明書 | — | Excel内 | 任意 | 博士課程派遣型のみ・任意提出 |
| 直近3年分の財務諸表等 | — | 必須 | 博士課程派遣型(企業)のみ |
※提案書資料一式(様式+添付資料)は必ず1つのPDFファイルにまとめてe-Radにアップロードすること。
提出書類一覧(契約学科型)
| 書類名 | 様式番号 | 形式 | 必要度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 提案書【契約学科型】 | 別添1 | (指定形式) | 必須 | — |
| 主任研究者研究経歴書 | 別添2 | (指定形式) | 必須 | — |
| 利害関係の確認について | 別添3 | (指定形式) | 必須 | — |
| 研究体制表 | 様式1 | (指定形式) | 必須 | — |
| 積算用総括表 | 様式2 | (指定形式) | 必須 | — |
| 産学連携計画書 | 様式第20 | (指定形式) | 条件付 | 応募時は任意。採択後・交付決定前に必須提出。 |
採択率向上のための最重要3原則
- 企業との共同研究コミットを確実に:共同研究フェーズでは企業の同額以上の出資が必要条件。企業が本気で関与する体制の構築が最重要。
- 産業応用への道筋を具体的に示す:「研究成果が産業に応用される可能性」が事業性審査の核心。研究の実用化ポテンシャルを提案書で明確に描く。
- 締切より大幅に前に提出完了:e-Radの混雑・機関承認の遅延等リスクに備え、余裕をもって提出する。
問い合わせ先
| 区分 | 問い合わせ先 | 受付期限 |
|---|---|---|
| 共同研究組成型・契約学科型(共通) | wakate-contact@nedo.go.jp NEDO フロンティア部 若サポ担当 |
2026年4月27日(月)17時まで |
| e-Rad 操作 | e-Radヘルプデスク:0570-057-060(平日9:00-18:00) | — |
| 公募ページ(共同研究組成型) | nedo.go.jp 公募ページ | — |
参考資料・出典
本記事作成に使用した一次資料
- NEDO「官民による若手研究者発掘支援事業」2026年度公募ページ(第9回)
- 公募要領(共同研究組成型)PDF(2026年3月)
- 公募要領(契約学科型)PDF(2026年3月)
- NEDO「官民による若手研究者発掘支援事業」2025年度公募ページ(第8回)
- 公募要領(第8回)PDF(2025年3月)
- NEDO「官民による若手研究者発掘支援事業」2024年度公募ページ(第6回)
- 公募要領(第6回)PDF(2024年3月)
- NEDO 官民による若手研究者発掘支援事業(事業紹介ページ)
- 若手研究者産学連携プラットフォーム(wakasapo.nedo.go.jp)
- 第8回公募採択結果(NEDO)
- 第6回公募採択結果(NEDO)
