ALCA-Next 2026年度研究開発提案募集 — 傾向と対策







JST ALCA-Next 2026年度 応募傾向と対策 ― Kouboost


JST 戦略的創造研究推進事業 / 傾向と対策ガイド

ALCA-Next 2026年度
研究開発提案募集 — 傾向と対策

先端的カーボンニュートラル技術開発(Advanced Low Carbon technology research and development Next)

公募期間:2026/3/10〜5/7 12:00
★ 2026年度:様式が新版に変更
募集領域:3領域のみ
採択予定:6件程度
7年間継続(スモール+加速)

2023年度に開始したJSTのカーボンニュートラル研究開発フラグシップ。スモールフェーズ(最大2,500万円/年)→ステージゲート評価(約1/3通過)→加速フェーズ(最大7,500万円/年)の段階的構造。2026年度は「資源循環」「グリーンバイオテクノロジー」「半導体」の3領域を募集。

制度の概要・位置づけ

JST事業全体の中でのALCA-Nextの役割

ALCA-Next(戦略的創造研究推進事業 先端的カーボンニュートラル技術開発)は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、個々の研究者の自由な発想による「ゲームチェンジングテクノロジー」の創出を目的として2023年度に開始されたJSTのフラグシップ事業です。前身のALCA(先端的低炭素化技術開発、2010年度〜)で培った基礎研究支援の知見をもとに設計されています。

6件
2026年度採択予定
(全領域合計)
領域毎の採択は保証されず

3
2026年度募集
技術領域数
(全5領域中3領域)

7年
研究開発期間
(スモール+加速)
2フェーズ構成

1/3
ステージゲート
通過率(想定)
4年目に評価

JST事業全体の中でのALCA-Nextの位置づけ

事業 特徴・対象フェーズ
ALCA-Next 個々の研究者のボトムアップ発想によるCN技術シーズ創出。基礎〜実用化見極めまでの7年一貫支援。
GteX トップダウンで定めた「蓄電池」「水素」「バイオものづくり」に集中投資。チーム型研究。社会実装・TRL向上を目指す。
CREST/さきがけ 戦略目標に沿った基礎研究。ALCA-Nextと連携する場合あり。
未来社会創造事業 社会・産業ニーズに基づくバックキャスト型研究。ALCA-Nextと重複応募制限あり。
🔗

ALCA-NextとGteXは一体運営

同一のPD(プログラムディレクター)がALCA-NextとGteXを統括。ALCA-Nextの採択課題の成果がGteXの要素技術として有効と判断された場合、GteX採択課題への参画を求められる場合があります。また、不採択の提案についても、GteX側からアプローチを受ける可能性があります。GteX機器共用の仕組みも活用可能です。

2025年度→2026年度 主な変更点

前年度との差分を確認してください

⚠️

最重要変化3点

  • 提案書様式の全面刷新:2026年度より様式が変更。古い様式での提出は不受理になります。
  • 募集領域の縮小:「エネルギー変換・蓄エネルギー」「グリーンコンピューティング・DX」が2026年度は募集対象外。
  • 研究セキュリティ適用開始:2026年度(令和8年度)新規採択課題より「特定研究開発プログラム」の研究セキュリティ要件が適用。

項目 2025年度 2026年度
重要提案書様式 旧様式 全面刷新(2026年度版)。必ず公募ページから最新版をダウンロードすること。
変更評価項目 従来の独自評価項目 JST統一評価項目に改訂:「目的・趣旨」「独創性・優位性」「目標・計画」「実施体制」「遂行能力」の5項目
重要募集対象領域 5領域(エネルギー変換・蓄エネルギー、資源循環、グリーンバイオ、半導体、GC・DX)+FS 3領域のみ(資源循環、グリーンバイオテクノロジー、半導体)。エネルギー変換・蓄エネルギー、GC・DXおよびFS課題は募集なし。
重要研究セキュリティ 未適用 2026年度(令和8年度)新規採択課題より適用開始。採択候補者へ質問票送付・リスクマネジメント実施。
変更グリーンバイオ領域重点 全カテゴリ均等 カテゴリa(情報科学×バイオ)およびカテゴリf(新発想)への積極的な提案を特に期待
採択予定件数 (年度により変動) 全体で6件程度(領域毎の保証なし)
研究開発期間・予算上限 同様 変更なし(スモール:2,500万円/年、加速:7,500万円/年)
e-Rad締切時刻 正午 変更なし(12:00正午厳守)

事業フェーズ構造・採択実績

スモール→ステージゲート→加速の二段階構造

ALCA-Nextは「スモールスタート」「ステージゲート評価による選択と集中」「加速」の三つの柱からなるユニークな構造を持ちます。採択された課題は最初に比較的少額のスモールフェーズで研究開発を進め、4年度目の厳密なステージゲート評価を経て、通過した約1/3の課題が大幅に予算を増額した加速フェーズへ移行します。

スモールフェーズ(1〜4年目)

2,500万円/年(直接経費)
期間:研究開始から約3.5年(3年6ヶ月程度)
目的:アイデアの実現可能性を見極める
間接経費:直接経費の30%(上限)が措置
ポイント:斬新で挑戦的な提案を積極採択

加速フェーズ(5〜7年目)

7,500万円/年(直接経費)
期間:3年間(7年目まで)
目的:研究成果の実用化可能性を見極める
間接経費:直接経費の30%(上限)が措置
ポイント:体制強化・研究規模拡大で加速

ステージゲート評価(研究開始後4年度目)

  • 通過率:全体の約1/3程度を想定(厳格な絞り込み)
  • 評価観点:科学的観点 + カーボンニュートラルへの貢献可能性
  • 単純な絞り込みだけでなく、複数課題の融合・体制再編成も検討
  • 通過しなかった場合でも、GteXへの参画調整が行われる場合あり
  • 提案書作成時点から「加速フェーズに値する研究」を意識した7年間の計画を示すことが重要

過去の採択実績

ALCA-Nextは2023年度に開始した事業です。2023〜2025年度にかけて各技術領域において複数課題が採択されています。採択テーマの傾向として、「従来技術の延長ではない革新的アプローチ」、かつ「カーボンニュートラルへの明確な貢献シナリオ」を持つ提案が採択されています。2025年度には半導体領域の採択課題が日英半導体ワークショップに参加するなど、国際連携も実績が出ています。

📊

採択実績の詳細確認先

年度別採択件数・採択課題名の詳細はJSTプロジェクトDB(https://projectdb.jst.go.jp/)またはALCA-Next公式サイト(https://www.jst.go.jp/alca/)の技術領域ページ内「課題一覧」からご確認ください。

2026年度 技術領域・カテゴリー詳細

募集要項第6章(別紙)に基づく詳細

ℹ️

2026年度は3領域のみ募集

全5領域のうち「エネルギー変換・蓄エネルギー」「グリーンコンピューティング・DX」は2026年度募集なし。FS(フィジビリティスタディ)課題の募集もなし。提案する技術が以下の3領域のいずれかに合致するかを慎重に確認してください。複数領域に関連する場合は最も関連性の高い領域を選択します。

資源循環 領域

PO:渡邉 正義(横浜国立大学 先端科学高等研究院 上席特別教授)

有機・無機資源の循環利用や温室効果ガスの分離・回収・利用技術により、CN実現に貢献する技術シーズを募集。エネルギーフロー・マテリアルフローの観点から「プロセス全体での低環境負荷」が選考の重視ポイント。

  • a温室効果ガス削減に資する資源の循環利用技術(非鉄金属リサイクル、異種・複合材料の循環利用、高分子材料の分解・再利用等)
  • b高効率・省エネルギーな温室効果ガス分離・回収・利用技術(CO₂の吸着材料・分離膜、CO₂を原料とする高付加価値化合物合成等)
  • cバイオマスを原料とする高性能・高機能材料を低環境負荷かつ高効率で創製する新しい合成技術(非可食性バイオマスからの化成品・高分子合成等)
  • dカーボンニュートラル実現に向けた資源循環にかかわる新発想
⚠️

バイオマスの「生物学的利用」(植物機能最大化等)はグリーンバイオテクノロジー領域の対象。「化学的利用」は本領域。境界が曖昧な場合は両領域の説明を精読し、より合致する領域へ応募すること。

グリーンバイオテクノロジー 領域

PO:江面 浩(筑波大学 生命環境系 特任教授)

微生物・植物の機能を最大限活用し、CN実現に貢献するゲームチェンジングな技術シーズを募集。複合生物系・異分野融合・情報科学との連携を積極評価。2026年度はカテゴリーa・fへの積極的な提案を特に期待。

  • a情報科学(AI・機械学習等)とバイオテクノロジーとの連携・融合によりCNに貢献する技術★2026年度特に注目
  • b複合微生物系および生体高分子の構造・機能の革新的な分析・解析・設計・制御技術
  • c環境変動耐性・CO₂固定化能の向上等の植物機能を最大化する複合生物系の制御法
  • d高収量・低環境負荷なバイオマス生産の実現に向けた多様な植物の次世代育種技術
  • e温室効果ガス排出量削減と食料生産を両立する新奇な微生物・植物の開発と活用技術
  • fカーボンニュートラル実現に向けてバイオテクノロジーを活用する新発想★2026年度特に注目
💡

カテゴリーa(情報系×バイオ)では、提案時点で実験系研究者が体制に加わっていない場合でも、情報系グループのみでの応募が可能。採択後に生物系研究者を主たる共同研究者として追加する段階的計画も認められます。ただし研究開発費上限は変更されないため予算計画に注意。

半導体 領域

PO:黒田 忠広(東京大学 特別教授室 特別教授 / 熊本県立大学 理事長)

情報・通信インフラの基盤となる半導体の抜本的な省電力化・高効率化により、CN実現に貢献する技術を募集。2026年度の募集範囲は以下3カテゴリに限定。

  • a極低消費電力動作を可能とする革新的メモリ技術(FeRAM・MRAM等の不揮発性メモリの大規模化・高速化・低動作電圧化・高信頼化等)
  • b1通信ビット当たりの消費電力を抜本的に低減する革新的伝送ハードウェア技術(チップ間インターコネクト、次世代光トランシーバ、光スイッチデバイス等)
  • c大規模かつ複雑な電力網の高効率・高信頼化を実現する電力変換素子・回路・制御技術(AlN・Ga₂O₃・ダイヤモンド等の次々世代半導体材料、インバータ/コンバータ等)
📌

2026年度の半導体領域では募集するカテゴリが限定されています。図3「半導体領域の対象とする技術イメージ(赤字部分が2026年度募集対象)」を公募要領第6章で必ず確認してください。

研究セキュリティ要件(2026年度より適用)

ALCA-Next固有の重要要件

🔒

ALCA-Nextは「特定研究開発プログラム」に指定されています

研究セキュリティ確保が必要なプログラムとして指定されており、2026年度(令和8年度)新規採択課題より本要件が適用されます。全5技術領域(採択後)が対象です。

🛡️ 研究セキュリティ対応の流れ

  • 応募時点では特別な手続き不要。採択候補課題に対してJSTが「研究セキュリティに関する質問票」を送付。
  • 研究開発代表者は、主たる共同研究者の同意と所属機関担当部署の確認を得た上で、指定期限内に質問票へ回答。
  • JSTと文部科学省が回答を確認し、必要に応じて追加的なリスク軽減措置の実施を要請することがある。
  • 提供された個人情報はJST・文部科学省・内閣府等の政府機関が利用する場合あり。
  • 手順書違反行為は「不正受給」として応募制限措置等が講じられる場合がある。
⚠️

研究セキュリティと国際連携について

研究セキュリティ確保はゼロリスクを目指すものではなく、国際連携を健全に推進しながらリスクを適切な範囲で軽減することが目的です。海外共同研究等を萎縮させることを意図したものではありませんが、海外の研究開発機関への研究費提供は原則不可(例外的にPO判断で認められる場合あり)である点と合わせて、国際連携の体制設計を慎重に行ってください。

審査スケジュール

各段階の注意点と推奨アクション

2026年3月10日(火)
公募開始
募集要項・提案書様式等が公募ページに掲載。e-Rad登録(未登録の場合)をただちに開始すること(約2週間かかる)。

2026年5月7日(木)12:00(正午)厳守
e-Rad受付締切
この時刻までにe-Radを通じた応募手続きが完了していない提案はいかなる理由があっても審査対象外。
⚠️ 締切間際のe-Radアクセス集中に注意。余裕をもって(最低3〜5日前を目標に)応募完了すること。締切後の差し替え一切不可。

5月中旬〜6月中旬
書類選考
技術領域ごとにPOがAD等の協力を得て書類選考。応募数によっては事前選考(技術領域の趣旨との合致確認)が行われる場合あり。GteX PO もオブザーバーとして参加。

面接対象者へ:面接の7〜14日前に連絡
書類選考結果通知
面接選考対象者のみに通知(メール)。日程・形式・追加提出資料等の案内もこの際に行われる。不合格者へ個別通知は行われない(e-Rad「課題の状態」で確認)。

2026年7月上旬
面接選考
研究開発提案者本人が提案内容を説明(日本語が原則、困難な場合は英語可)。営利機関等所属の場合は決算書の提出を求められることあり。具体的な日程は公募ページで随時確認。
⚠️ researchmap未登録の場合、面接前に登録すること(面接選考対象者は必須)。

2026年8月下旬〜9月上旬
採択課題の通知・発表
採択者へ通知。不採択者へは全選考終了後にe-Rad登録 + 別途メールで不採択理由が通知される。

2026年9月上旬以降
研究開発開始
研究開発計画書(研究項目・実施計画・研究費・体制等)を作成し、POの確認・承認を経て決定。

審査・評価基準の分析

公式基準と採択実績から読み取れる傾向

公式評価基準(5項目、2026年度よりJST統一版)

評価項目 評価内容
① 目的・趣旨 本プログラム・技術領域等の趣旨に合致し、カーボンニュートラル実現に大きく貢献可能な技術の創出が期待されること
② 独創性・優位性 従来技術の延長ではない挑戦的な技術内容で科学技術の飛躍的な発展が見込めるものであり、かつ、国内外の研究開発動向等を踏まえ提案内容が独創性・優位性を有していること
③ 目標・計画 実施期間内に達成する目標、実施計画及び予算計画が具体的かつ適切であること
④ 実施体制 提案内容の遂行に最適な実施体制を構築していること
⑤ 遂行能力 提案内容の遂行に必要な活動実績及び責任能力を有していること
📝

様式2(研究開発構想・3P)に明記すべき4要素

  • 本研究開発によって創出を目指す技術
  • カーボンニュートラル貢献へのシナリオ:技術が社会実装されることでどのようにCN実現につながるか、技術利用プロセス全体を通した温室効果ガス排出量削減への貢献を科学的根拠とともに記載
  • 本研究開発で解決すべき技術的課題と課題解決に必要なブレークスルー
  • 全体構想を実現するにあたって考えられる技術的・社会的な障害やリスク

採択実績から読み取れる暗黙の評価傾向

採択されやすい提案の特徴

  • 「従来技術の延長」でないことが明確に示されており、なぜ「ゲームチェンジング」なのかが具体的に説明されている
  • CNへの貢献シナリオが科学的根拠に基づき定量的・具体的に記述されている
  • 7年間(スモール+加速フェーズ)を見据えた全体構想があり、ステージゲート評価時点での到達目標が明確
  • 研究開発代表者の専門性と提案内容が整合している(遂行能力の説明が説得力を持つ)
  • 若手研究者・博士課程学生の参画が計画されている(ダイバーシティ推進にも積極的)
  • GteXとの連携可能性・社会実装への道筋が意識されている

採択に不利な要素

  • CNへの貢献が曖昧・間接的で、なぜこの技術がCN実現に必要なのかが不明確
  • 技術領域の趣旨に合致しない提案(特に境界領域での領域選択ミス)
  • 既に社会実装レベルに近い技術の「延長線上」の提案
  • 7年間の計画が示されていない、またはスモールフェーズのみに焦点があたっている
  • 研究費の「過度の集中」・「不合理な重複」への対処が不十分

落とし穴と対策

不受理・不採択につながる失敗パターンと対策

  • 1
    【最重要】2026年度版新様式を使用していない

    「様式間違い(異なる年度の様式を使用)」は「審査を困難とする不備」として即不受理。2026年度より提案書様式が全面改訂されており、過去年度の様式や他の公募で使用した様式を流用することは絶対に不可。

    ✅ 対策:必ず公募ページ(https://www.jst.go.jp/alca/koubo/2026/index.html)から2026_yoshiki.docxをダウンロードし使用すること。ファイル名・版番号で確認する。

  • 2
    e-Radの締切超過・システムトラブル

    締切は「12:00(正午)厳守」。「いかなる理由があっても審査の対象とはいたしません」と明記されている。締切間際はアクセス集中でシステム負荷が高まり、ページ遷移が遅延・エラーが多発する。また、研究インテグリティ誓約を代表者・主たる共同研究者全員が完了していないと、e-Radでエラーとなり応募手続きが完了できない。

    ✅ 対策:最低3〜5日前には応募完了を目標とする。e-Rad登録は締切の2週間以上前から着手。主たる共同研究者のe-Rad研究者番号取得・研究インテグリティ誓約も事前に全員分確認する。

  • 3
    「審査を困難とする不備」による不受理

    様式間違い以外にも「様式1:基本事項の抜け」「研究開発提案書記載項目の重大な記入漏れ」「査読を困難とする文字化け」などが不受理の原因になる。JSTは締切前に事前確認・訂正依頼を一切行わない方針を明確化している。

    ✅ 対策:提出前に様式1の全記載欄が埋まっているか確認。PDFに変換後、文字化けや図の欠落がないか別PCやビューアで確認する。

  • 4
    研究開発費の記載単位ミス(千円vs万円)

    研究開発費は「千円単位」での記載が必須。「万円単位」で記載すると金額が10倍に計上され、予算計画の整合性が崩れ選考に不利になる。様式4-2および各様式の記載ガイドに「千円単位」と明記されているが、見落としやすい。

    ✅ 対策:提案書記載の際の留意事項(proposal_notes)を必ず確認。「○○千円」という記載形式を徹底し、提出前に金額の桁を全欄確認する。

  • 5
    各様式のページ数上限超過

    様式ごとにページ上限が厳格に定められている。超過している場合は不受理ないし選考上不利となる可能性がある。

    ✅ 対策:様式1(1P)、様式2(3P)、様式3(1P)、様式4-1(4P)、様式5-2(2P)、様式5-3(2P/グループ)、様式6-1(3P)、様式6-2(2P/名)、様式8(2P)を厳守。PDFに変換後ページ数を最終確認。

  • 6
    重複応募制限の見落とし

    現在ALCA-Next(FS除く)・GteX・未来社会創造事業(低炭素社会)の研究開発代表者または主たる共同研究者の立場にある者は、代表者として応募不可。主たる共同研究者間の「互い違い」体制での複数応募も制限される。見落とすと採択後に取消や予算減額の対象となる。

    ✅ 対策:応募前に自身および主たる共同研究者候補全員の現在のJST事業参加状況を確認。募集要項2.7「重複応募の制限について」を精読する。

  • 【ALCA-Next固有】再委託を含む研究体制の組み込み

    研究開発の再委託は不可。「A機関からB機関へ再委託する」形での予算執行は認められていない。資金を執行したい機関はすべてJSTと直接委託研究契約を締結する必要があり、それぞれが「主たる共同研究者(共同研究グループ)」として体制に加わる必要がある。この点を知らずに体制を組み、採択後に問題が発覚するケースがある。

    ✅ 対策:予算を執行する機関を漏れなく様式5-1に記載し、全機関がJSTと直接契約する前提で体制設計する。「研究開発参加者」として予算執行なしで参加する場合は主たる共同研究者として登録する必要はない(FAQ参照)。

  • 【ALCA-Next固有】カーボンニュートラル貢献シナリオの論証が不十分

    評価において「CNへの貢献可能性」は「サイエンスとしての観点」と並んで最も重視される。特にステージゲート評価でも同様の基準で評価される。「この技術がいつか役立つかもしれない」という間接的・抽象的な記述では評価されにくく、「技術利用プロセス全体を通した温室効果ガス排出量削減への具体的な貢献を示す」ことが様式2(CNシナリオ)で明示的に求められている。

    ✅ 対策:CNシナリオを「技術が社会実装されたとして、どのような規模でどのくらいのCO₂削減が見込めるか」まで踏み込んで記述する。可能であれば定量的な数値目標(必須ではないが加点要素)を示す。

  • 9
    応募する技術領域の誤選択(特に資源循環×グリーンバイオの境界)

    バイオマス関連の提案は「資源循環」と「グリーンバイオテクノロジー」の両領域に関連する可能性があり、誤った領域に応募すると技術領域との趣旨不合致として選考初期に除外される可能性がある。

    ✅ 対策:「資源循環」はバイオマスの「化学的利用」(合成手法・化成品)、「グリーンバイオテクノロジー」はバイオマスの「生物学的利用」(植物機能・微生物)。FAQ Q26〜Q28を精読し、より合致する領域への応募を選択する。

  • 10
    利益相反マネジメントの申告漏れ

    「研究開発提案者に関係する機関」(設立機関・役員就任機関・株式保有機関・実施料収入機関)を共同研究グループとする場合、様式8(特記事項)での申告が必須。また、JSTの出資先企業を参画機関とする場合も同様に申告が必要。申告漏れは選考での不利や採択取消の原因となり得る。

    ✅ 対策:応募前に共同研究グループ予定機関と自身の利害関係(研究成果に基づく設立・役員・株式・実施料)を確認。該当する場合は様式8に具体的に記載する。

応募チェックリスト+提出書類一覧

4段階チェックリスト(公募前/直後/書類作成/提出時)

提出書類一覧

様式番号 内容 ページ制限 主な注意事項
様式1 基本事項(技術領域名・カテゴリ・課題名等) 1ページ 必須 技術領域名・カテゴリがe-Rad記載と一致しているか確認。課題名もe-Radと一致させること。
様式2 研究開発構想(CN技術・CNシナリオ・技術課題・リスク) 3ページ 必須 4要素(創出技術・CNシナリオ・ブレークスルー・リスク)を明確に記載。複数回応募の場合は前回との相違点も記載。
様式3 (研究開発概要等) 1ページ 必須 青字記載ガイドを確認し、提出時に青字を削除。
様式4-1 マイルストーン・研究計画 4ページ 必須 「変更後」の欄は提案時ブランクとすること。7年分(スモール+加速)の計画を記載。
様式4-2 研究開発費(年度別・費目別) 制限なし 必須 千円単位で記載(万円記載は不可)。スモール:2,500万円/年上限、加速:7,500万円/年上限。
様式5-1 研究開発機関一覧 制限なし 必須 JSTから予算配分を受け執行する全機関を記載。再委託不可。
様式5-2 研究開発代表者・主たる共同研究者情報 2ページ 必須 エフォートはe-Radの数値と一致させること。「研究開発参加者」と「主たる共同研究者」を区別。採択後の実施機関が現所属と異なる場合は特記事項に記載。
様式5-3 共同研究グループ情報 2ページ/グループ 条件付 共同研究グループがある場合に提出。エフォートはe-Radの数値と一致。海外機関参加を希望する場合はその理由と代替案を記載。
様式6-1 研究者略歴 3ページ 必須
様式6-2 研究開発参加者略歴 2ページ/名 条件付 参加者がいる場合に提出。
様式8 特記事項(利益相反申告等) 2ページ 条件付 利益相反に該当する機関が体制に含まれる場合・評価者に懸念がある場合は必ず提出。JSTの出資先企業参画時も申告必須。

※全様式をまとめて1つのPDFに変換しe-Radへアップロード。PDFファイル全体のサイズは3MB以内を目安とすること。

【公募前】e-Rad登録・事前確認

e-Rad研究者番号を取得済みか確認(未登録は約2週間かかる)

主たる共同研究者候補の全員がe-Rad研究者番号を取得済みか確認

自身・共同研究者候補が重複応募制限(ALCA-Next現任・GteX・未来社会創造事業)に抵触しないか確認

応募予定の技術領域と自身の研究テーマとの合致を確認(第6章「募集対象となる技術領域」を精読)

所属機関の研究倫理教育プログラムを修了済みか確認(未修了の場合は締切前に修了)

【公募直後〜書類作成前】

公募ページから2026年度版最新様式(2026_yoshiki.docx)をダウンロードし旧様式を廃棄

募集要項(第1〜5章・第6章)・提案書記載の際の留意事項・FAQを通読

PO挨拶・制度説明・各技術領域概要説明動画を視聴(公募ページまたは録画配信)

研究開発機関の事前承諾を取得(応募時に承諾書提出は不要だが事前の承諾は必要)

【書類作成中】

様式2:CNシナリオを具体的・科学的根拠付きで記載(技術利用プロセス全体でのGHG削減を明示)

様式1:技術領域名・カテゴリー名がe-Rad記載と一致しているか確認

様式4-1:7年間(スモール+加速フェーズ)の研究計画を記載。「変更後」欄はブランク

様式4-2:研究開発費の記載単位が「千円」であることを全欄確認(万円記載は不可)

様式5-1:予算執行を行う全機関を記載(再委託不可)

様式5-2/5-3:エフォートをe-Radと一致させる

利益相反に該当する機関の有無を確認。該当する場合は様式8に記載

全様式の青字記載ガイドを確認し、提出版では削除

各様式のページ数上限を遵守しているか確認(様式ごとのページ制限を要確認)

【提出時・最終確認】

PDF変換後、文字化け・図の欠落・ページ数を別のPDFビューアで確認

PDFファイル全体のサイズが3MB以内であることを確認

主たる共同研究者全員がe-Rad上で「研究インテグリティに関する誓約」を完了しているか確認(1人でも未完了だとe-Radでエラー)

e-Rad上の所属機関・役職等と研究開発提案書本文の記載が一致しているか確認

締切は5月7日(木)12:00(正午)厳守。余裕をもって(3〜5日前を目標に)応募完了させる

e-Radで応募完了後、応募番号・受付完了メールを保存

🏆

採択率向上のための最重要5原則

  • 「従来技術の延長でない」ことを明確に差別化:どこがゲームチェンジングなのかを最初の1ページで明示する
  • CNシナリオを定量的・具体的に:「いつか役立つかも」ではなく「この技術が社会実装されると年間XX万トンのCO₂削減が見込める」まで踏み込む
  • 7年間の全体構想を提示:ステージゲート評価(4年目)時点の目標を明確にし、加速フェーズへの移行を見据えた計画とする
  • 提出書類の不備ゼロ:様式・ページ数・単位(千円)・e-Rad誓約の確認を複数人でダブルチェックする
  • 技術領域適合性の確認:応募前に領域POの説明動画と第6章を必ず視聴・精読し、「このカテゴリに合致する」と自信をもって言える領域に応募する

問い合わせ先

区分 連絡先
制度全般・応募手続き 国立研究開発法人科学技術振興機構 未来創造研究開発推進部
Mail: alca-next@jst.go.jp
(緊急を要する場合を除きメールで問い合わせ)
公募ページ https://www.jst.go.jp/alca/koubo/2026/index.html
e-Rad関係 https://www.e-rad.go.jp/
SNS(情報発信) X(旧Twitter): @JST_mirai

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